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小松左京ライブラリ
第6回、星新一賞ご開催おめでとうございます。今年、2018年は、手塚治虫先生の生誕90年、そして、小松左京の漫画家デビュー70年にあたります(SF作家になる前に旧制高校時代に漫画家デビューしました)。SF作家には、漫画家を目指したり、実際に漫画を発表した方が沢山おられます。眉村卓先生や平井和正先生は、漫画家の登竜門「漫画少年」に投稿され、筒井康隆先生は、ご自身の原作を自らの手で漫画化されています。どうやら戦後日本SFは漫画との親和性が高かったようです。
星新一先生は漫画家を目指されたことはないようですが、日本SF界における最強キャラクターのホシヅルを生み、ウイットに富んだ素晴らしいショートショートは、まるで文字の漫画です!第6回星新一賞にも、文字でみる漫画のような楽しい作品が沢山集まることを期待しています。
小松左京ライブラリ
一般社団法人
日本SF作家クラブ
「星新一賞」もついに6回目、かつての受賞作を書かれた皆さん、ありがとうございました。おかげで星新一賞は稀に見る豊かな文学賞になりました。これから応募を考えている皆さんは、ぜひとも過去の受賞作を読んでみてください。必ずお気に入りのショートショートが見つかるはずです。あなたは、今考えている作品がそれらの作品よりも優れたものになるかどうか不安になっていませんか? だいじょうぶ。あなたにしか書けないショートショートが必ずあります。そんな作品と出会えることが、星新一賞を応援するわたしたちの最大の喜びです。
エヌ氏の会
★「夢を書くひと」<星新一氏を囲む会>を開催していた頃、星先生から常備薬『ベンザリン』をいただいた。「いつも飲んでいる。この薬を飲むと、夜、夢を見ないんだ」と、おっしゃって笑う。それを聞いていた参加者が言う。「ベンザリンが先生の夢を食べているのですね」。「うまい考えだ。しかし、少し違うよ。夢を見ない代わりに、夢を原稿に書いているからね」と、おっしゃっているのを思い出した。星新一賞も夢がある。大きな夢を現実化する理系小説に期待しています。
きまぐれ人工知能プロジェクト
作家ですのよ
第3回以降プロジェクトから作品を応募していますが、いまだ最終審査に残ることはできず、入賞までの道のりは遠いようです。人工知能にとって創造性は依然として高い壁になっていますが、引き続き星新一さんのようなショートショートが作れるように頑張っていきます。
独立行政法人
国立科学博物館
国立科学博物館は、動植物など自然史に関する標本や、科学技術の発展に関する資料を収集・保管し、それに関する調査研究を行っています。そしてそれらをもとに行う多彩な展示や学習支援活動を通じて、理系的な知識の提供だけでなく、発見や驚き、感動をあわせて提供する、「想像力の入口」でありたいと願っています。「星新一賞」をきっかけに、「理系的な知識」と「想像力」が融合された魅力的な作品が生まれ、さらにそれらの作品が今度は読者の想像力を刺激する。そういった、想像力の連鎖が起きることを期待しています。
一般社団法人
情報処理学会
情報処理学会は星新一賞を応援します。情報処理学会にはコンピュータやネットワーク、人工知能に始まり、音楽やゲーム、ユビキタス等幅広い分野の研究者・ 技術者が集まっています。その成果としてパソコンやインターネットそしてスマホが我々の生活を劇的に変えてきたことは皆さんご承知の通りです。そしてIT(情報技術)が社会インフラの全てを支えていると言っても過言ではありま せん。この様にして星新一さんの作品他SFで夢として描かれていたものが次々に現実のものになりました。今後生み出される新しいSF作品のなかから未来に繋げるとてつもない夢を生み出して欲しいと願っています。
一般社団法人
人工知能学会
人工知能学会はコンピュータ(ロボット)に人間のような知能を持たせることを目指す人工知能の研究者の集まりです。人工知能の目標となっている鉄腕アトムやHAL9000(「2001年宇宙の旅」に出てくるコンピュータ)はSFが創造したものです。われわれはそれらを現実のものとするために頑張っています。星新一賞からわれわれのさらなる魅力的な目標が生まれることを切に願っています。
公益財団法人
せたがや文化財団 世田谷文学館
「きょうの想像力があすを築く」。星新一さんのこの言葉を、世田谷文学館が2014年夏に開催した「日本SF展・SFの国」のキャッチコピーにさせていただきました。展覧会では、星さんの頭脳そのものともいえる自筆のアイデアメモなどご紹介しましたが、いずれの展示資料からも、星さんの「想像力」のとてつもないエネルギーが発せられており、私たちを圧倒しました。どうか星さんに負けない「想像力」で、選考委員の方々をあっと言わせる作品に挑んでください。応援しています。
一般社団法人
日本ロボット学会
我々、日本ロボット学会は、実用開発分野から最先端研究までロボット全般の研究開発を支援する学会です。SFとロボットは切っても切れない仲で、研究開発者の多くは、SF中の人とロボットの共存イメージから発想や夢を頂いていま す。一方、現実はかってSFが描いた世界に近づき、社会に様々なロボットが現れており、SFとロボット研究が相互に影響を与え合うようになってきていると思います。SFにもロボット研究開発にも、誰もが見たことの無いような斬新な未来を求められています。皆さんの大胆なイマジネーションに期待致します。
特定非営利活動法人
ロボカップ日本委員会
ロボカップでは、「21世紀半ばまでに、ヒューマノイドロボットがサッカーのチャンピオンチームと試合を行い勝利する」を目標としてロボットの研究開発を行っています。自律型ロボットがサッカーの試合を行ったり、災害現場で活躍できるロボットや一般の家庭で役に立つロボットが開発されたりしています。SFの世界で空想されたものが現実の製品として実現されているものも数多く現れています。不可能とも思える目標に近づくには日々の技術の積み重ねが必要ですが、時には大胆な発想の転換が重要な契機になる場合があります。想像の世界には不可能はありません。みなさんの斬新なアイデアに期待してます。
青山学院大学
国立大学法人
お茶の水女子大学
「理系的発想力」を発揮してつくられた物語、なんて魅力的な響きでしょうか。お茶の水女子大学は1875年に創立されて以来、理系女性教育にも力を注いできました。みずみずしい発想が、物語を通して未来への創造につながることを期待しています。それぞれの応募作品において、サイエンスのきらめきを感じとる瞬間が楽しみです。
慶應義塾大学
先端生命科学研究所
サイエンスにおいてもっとも重要なのは、ひらめきやアイデア、驚きと知的興奮であり、その意味ではアートと同じです。教科書の勉強ばかりが重視され、優等生を大量に輩出しようとする教育システムでは、サイエンスが退屈なものになってしまいます。「星新一賞」を通して多くの人がサイエンスの面白さを再認識し、科学立国ニッポンの将来を楽しいものにしてくれることを願っています。
公立大学法人
公立はこだて未来大学
理系の文学賞ということで、「星新一賞」に大変期待しています。公立はこだて未来大は情報系の大学ですが,送り出す学生にはコミュニケーション能力が求められており、それを重視した教育をしています。また情報技術というのはイマジネーション次第でいくらでも面白いことができる分野です。新しい社会の在り方に関するイマジネーションを膨らませ、それを人に上手に伝えるというのが未来大の目標でもあります。理系、特に情報系の若い人達の応募が増えるよう応援して行きたいと思います。
独立行政法人
国立高等専門学校機構
国立高等専門学校機構では、15歳から5年間の一貫教育を行う世界に誇れるユニークな高等教育機関である高等専門学校(高専)を全国に51校設置し、地域と世界が抱える諸課題に果敢に立ち向かう、深い科学的思考に根差した創造的・実践的技術者を育成しています。理系的発想力や想像力に富む文学より、科学と夢に興味を持つ方が増えることを期待するとともに、新たな科学技術の可能性を感じさせるような作品に出会えることを楽しみにしています。
国立大学法人
東京工業大学
「学問のもとは、好奇心。好奇心を育てるようにしておけば、優れた人物も、自然に育ってくる。」星新一と同じ哲学で、東京工業大学は今、理系、文系の枠や細分化された学問分野の枠にはまらない、創造的破壊のできる若者を育てようと教育研究の大改革を行っています。工学に携わる研究者や学生たちが、文化や芸術を社会に発信する試みも始まっています。第6回を迎える本文学賞で星が『ちぐはぐな部品』で予言したスマートフォンのような、理系的な発想力による未来を輝かせる文学作品が生まれることを期待します。
東京造形大学
東京造形大学は,デザインや美術の造形活動を通して社会と文化の創造と発展に寄与する人材を育成する現場です。第一回星新一賞以来、毎回の受賞作品を対象に、言葉のイマジネーションに触発されて未だ人類が見たことのない未来を映像で表現する事業に取り組み、18作品がうまれました。毎回、次年度の表彰式会場で上映してきましたが、星新一賞サイトからもご覧いただけるようになりました。星新一賞サイト内バナーからぜひご覧ください。
オーム社 / ロボコンマガジン
(株)オーム社は1914年の創立以来、科学技術全般にわたり、雑誌、専門書、実務書、教科書を発行して参りました。なかでも、1998年創刊の雑誌「ロボコンマガジン」はロボットコンテストをはじめ、ロボット製作やロボットの社会実装など、ロボットの総合情報誌として展開しています。ロボットづくりを目指す人の多くは、小さい頃、漫画やSFなどで見たロボットを実現しよう、追い越そうというところからスタートしています。ロボットが生まれるアイディアの源泉となるSFたちの誕生に立ち会えることを光栄に感じ、また応援させていただきます。
日経サイエンス
「日経サイエンス」は最先端の科学・技術の研究成果を広く一般向けに紹介している月刊誌です。中・高・大学生、研究者、ビジネスマンだけでなく、官公庁、教育や医療、技術開発などの現場でも幅広く読まれています。科学の進歩は社会の発展にかかせません。多くの皆様が日経「星新一賞」にチャレンジされることを願い、未来を拓くあっと驚く着眼・着想に出会えることを楽しみにしています。
「ありえないのもアリ」第6回日経「星新一賞」開催にあたって
SFの題材はなんでもアリ。細菌から恐竜。海底都市から宇宙基地。楽園からブラックホール。そして人工知能に超能力、サイボーグ、アンドロイド、ミュータント etc. そこにはいったいどんな人… どんな事件… どんな物語が!?
人類が未来へとすすむにあたり、ふと立ち止まって考えるときに思い出すのがSFです。ありそうな話も、ありえない話も、ともに歓迎しております。
2018年5月20日
星新一次女・星ライブラリ代表:星マリナ