星新一は、ふしぎな世界の物語をたくさん作りました。作品が書かれた当時の人たちからすると、夢のような技術、もしかすると夢にも思わなかった大胆な技術が登場する物語もたくさんあります。
しかしその中には、フィクションで終わらず、後に科学技術によって実現され、今となっては私たちの生活の一部となっているものが、実は多くあるのです。空想物語だと思って読んでいると驚かされます。もちろん、星新一は予言者ではないので、どこまで技術の進歩を予知していたのかはわかりません。でも、その類まれな感性と強力なイマジネーションで、たしかに未来を捉えていたのだと思います。
こちらに一例として3作品をご紹介しますので、ぜひ、発表当時の人の気分になって読んでみてください。現在の世界と比べてみれば、未来を捉えることの参考になるはずです。
電子工学の技術発展によって、テレビが極薄になった「テレビシート」なるものが開発される。それが普及した世界では、身の回りのありとあらゆるものにテレビシートが貼られており、人々は様々な映像に取り囲まれた日常生活を送っている。
コンピューターで正確に管理されている電話網によって、人々は電話一本で最近の流行を知ることができたり、はたまた医者の診察を受けられたり、あらゆることが電話で完結させられるようになる。
自分の過去の全記録を登録できるサービスが普及した時代。その記録を書きこんだカードを持って専用の「ナンバー・クラブ」に行けば、お互いの過去の記録から共通の話題を見つけだしてくれたりする。
この他の作品など、星新一についての情報は、星新一公式サイトをご覧ください。








